分析的技法
精神分析的心理療法を行います。現実生活がある程度安定してきている方に行います。自分自身の見たくない一面に向き合わなくてはならない場合もあり、結構なストレスがかかることも多いのですが、この技法は悩み自体の解決よりも、上手な悩み方を身につけていくという側面の方が強く、長い目で見れば取り組んでおいて損はないと言えます。まず、思い浮かぶことを自由に話していただくのですが、実は意外と自由ではないということに気づいてもらいます。心というのは何かに囚われてしまっていたり、都合の悪いことは見て見ぬふりをしているものなのです(これらを「防衛」と呼びます)。また、しばらくすると行動が幼くなったり、カウンセラーに対して複雑な思いを抱いたりします(これらをそれぞれ「退行」「転移」と呼びます)。カウンセラーが、そうした行動や気持ちは本人が囚われていることや避けていることに関係していると仮定して伝えるのですが(これを「直面化」と呼びます)、すぐに本人には受け入れられません(これを「抵抗」と呼びます)。以降、一連の流れを繰り返すことで、徐々に自分自身と向き合えるようになり、悩みながらも自分で問題を解決していけるようになるというわけです(これを「徹底操作」と呼びます)。