行動的技法

行動療法や行動制限を行います。悩まれている方がご自身の持つパターンに気づいても、すぐに変われるというわけではありません。知的に理解していても、なかなか現実の場面に活かすということは難しいものです。そこで、最初の内は必ず成功するような小さな課題を設けて取り組んでいきます。すると、「やるかやらないか」という二択では得られなかった、「少しずつやればうまくいく」という感覚が身についていきます。また、人間は誰でも、自分が何者かに変わってしまうということへの怖さを持っていますので、あまりに大きく変わるという目標を立ててしまうと、カウンセリングに対して抵抗感が出てくることが多いものです。そうなると、カウンセリングを休みがちになってしまったり、カウンセラーに対して不信感を持ってしまったりするので、ゆっくりとご自身の気持ちを確認しながら取り組んでいきます。一方、いろいろと活動したくなってくる時には、話し合いながら行動を制限していくこともあります。